「お金をかけて誰かに頼むほどの余裕はないけれど、まずは自分でホームページを持ちたい」。起業したばかりの時期に、そう考えている方は多いと思います。
結論からお伝えすると、起業初期こそ、ホームページは自分で作る方法を選ぶ価値があります。専門的なコードの知識がなくても、今は十分に作れるからです。
私自身、元々は看護師・保健師として働いていて、パソコンが得意なほうではありませんでした。ホームページという言葉は知っていても、自分で作れるものだとは思っていませんでした。それでも必要に迫られて自分で作ってみたところ、いつのまにかホームページ制作そのものが私の仕事になっていました。その経験から、自分で作ることのメリットと、つまずきやすいポイントの両方をお伝えできます。この記事では、作り方の手順、かかる費用、始める前に知っておきたい注意点までまとめました。
起業したばかりでも、ホームページは自分で作れます

パソコンが苦手な私でも作れました。
安心してください。
結論からお伝えすると、専門的なコードの知識がなくても、ホームページは自分で作れます。今は初心者向けのツールがとても充実していて、文字や画像を置いていく感覚でページを組み立てられるようになっています。私が始めた頃よりも、ずっとハードルは下がっています。
なぜ「自分で作れる」と良いのか
起業初期は、提供するサービスの内容や見せ方がどんどん変わっていく時期です。最初に決めたメニューが、半年後にはまったく違う形になっていることも珍しくありません。
このとき、ホームページを外部の制作会社に頼んでいると、文章を少し直すだけでも、その都度お願いして費用と時間がかかります。サービスが変わるたびに改修の依頼が必要になり、思った以上に負担が大きくなります。
自分で作って自分で更新できる状態にしておけば、変化に合わせてすぐに直せます。私が「自分でホームページを作れて本当によかった」と感じている一番の理由が、ここにあります。
ちゃんとしたホームページは信用度が変わる
もうひとつ大切なのが、信用の面です。お客様や取引先は、申し込みや問い合わせの前に必ずと言っていいほどホームページを見ます。きちんと整ったホームページがあるかどうかで、相手が受け取る印象は大きく変わります。
無料のSNSアカウントだけでも発信はできますが、自分の事業の「家」となるホームページがあることで、安心して任せてもらえる土台ができます。起業初期の方に向けては、女性起業家がホームページを持つときに考えたいことも別の記事でまとめています。
自分で作る・外注する、起業初期に向くのはどちら?

正解はひとつではありません。
今のあなたに合う方を選びましょう。
ホームページの作り方には、大きく分けて「自分で作る」「制作会社に外注する」の二つがあります。まずは違いを表で見てみます。
| 比較する点 | 自分で作る | 制作会社に外注する |
|---|---|---|
| 費用 | 月数千円程度 | 数十万円〜(場合により百万円近く) |
| 完成までの早さ | 学ぶ時間が少し必要 | 比較的早い |
| 公開後の更新 | いつでも自分で直せる | 都度依頼・費用がかかる |
| 仕上がり | 学ぶほど整えられる | プロの仕上がり |
| 向いている人 | 起業初期でサービスが変わりやすい方 | 内容が固まり予算に余裕がある方 |
それぞれに向き不向きがあります。
外注のメリットは、プロの仕上がりになることと、自分の手間が少ないことです。一方で、費用が数十万円から場合によっては百万円近くかかることもあり、起業初期の資金には大きな負担です。さらに、完成後の更新を頼みづらく、放置されてしまうケースもよく見かけます。
自分で作るメリットは、費用を月数千円程度に抑えられること、そしていつでも自由に更新できることです。デメリットは、最初に少し学ぶ時間が必要なことくらいです。
起業したばかりでサービスがまだ固まっていない時期なら、私は「まず自分で作ってみる」ことをおすすめしています。
自分で作るならどのツール?私がWordPressをすすめる理由

育てていくなら、私はWordPressが好きです。
ホームページを作るツールはたくさんあります。それぞれの特徴を、ざっくり知っておくと選びやすくなります。
かんたんに作れるツール
WixやJimdo(ジンドゥー)は、用意されたデザインの型を選んで、文字や写真を差し替えるだけで作れるツールです。サーバーなどの難しい設定をしなくてよいので、とにかく早く形にしたい方に向いています。ペライチは、1ページだけの縦長ページ(商品やセミナーの案内など)を作るのに便利です。Studio(スタジオ)は、デザインの自由度が高く、見た目にこだわりたい方に人気です。
手軽な反面、これらのツールは決められた枠の中での調整が中心になり、後から大きく作り変えたいときに物足りなさを感じることもあります。
育てるならWordPress
私が使っていて、そしておすすめしているのがWordPress(ワードプレス)です。世界中で最も使われているホームページ作成のしくみで、ブログのようにページをどんどん追加していけるのが大きな強みです。WordPressで具体的にどんなことができるのかは、別の記事でもくわしくまとめています。
たとえば、お客様が検索しそうな言葉(キーワード)を意識した記事を書いてページを増やしていくと、検索したときに上のほうに表示されることがあります。どんな言葉が検索されているかを調べる方法は、ラッコキーワードを使ったキーワードの調べ方にまとめています。これがホームページからの集客につながっていきます。ページを量産しながら少しずつ検索に強くしていけるのは、WordPressならではの魅力です。
「コードが分からないと無理では」と思われるかもしれませんが、今のWordPressはブロックエディターという機能で作れます。文章や画像をブロック(かたまり)として積み重ねていく作り方なので、難しいコードが分からなくてもページを組み立てられます。
ホームページを自分で作る手順

順番どおりに進めれば大丈夫。
ひとつずつ見ていきましょう。
WordPressでホームページを作るときの流れは、大きく次の4ステップです。
①レンタルサーバーを契約する
サーバーは、ホームページのデータを置いておく「土地」のようなものです。初心者の方には、設定がしやすく情報も多い定番のレンタルサーバーがおすすめです。私自身が使っているのはConoHaWING(コノハウイング・月額900円程度)で、操作画面が分かりやすく気に入っています。もうひとつ、エックスサーバーも利用者が多く、困ったときに調べやすいので安心です。どちらも月額千円前後で始められますので、好みで選んで大丈夫です。
②ドメインを決める
ドメインは、ホームページの「住所」にあたるものです(例:あなたの屋号.com)。料金が手頃なのは「.com」で、無料でついてくるサーバーのプランもあります。法人の方は、会社用のドメインである「.co.jp」を選ぶと、より信頼感が伝わります。
③WordPressとテーマを設定する
サーバーとドメインが用意できたら、WordPressを入れて「テーマ」を選びます。テーマは、ホームページ全体のデザインの土台です。最初は無料のテーマでも十分にきれいなホームページが作れますので、まずは無料から始めて構いません。私も一番最初は無料のテーマを使っていました。今は有料のEmanonPremium(エマノンプレミアム)というテーマを使っていて、慣れてきたら有料テーマに切り替えるのもおすすめです。
④ブロックエディターでページを作る
あとは、ブロックエディターを使ってトップページやプロフィール、サービス紹介のページを作っていきます。文字を打ち、写真を入れ、ボタンを置く。この繰り返しでページができあがっていきます。
なお、見出しの画像やバナーなどは、Canva(キャンバ)という無料のデザインツールを使うと自分で用意できます。ホームページをきれいに見せるには、こうしたデザインの技術も少しあると役立ちますので、あわせて覚えておくと心強いです。
費用はどれくらい?無料と有料の違い

無料には落とし穴もあります。
ここは大事なところです。
ホームページは無料でも作れますが、事業で使うなら知っておいてほしい点があります。
無料プランの多くは、ホームページの住所が「あなたの名前.ツール名.com」のような共有のものになり、独自ドメインが使えません。さらに、ツール会社の広告が勝手に表示されることもあります。これらは、見る人に「まだ本格的ではないのかな」という印象を与えてしまい、信用の面でもったいないところです。
名刺やチラシにホームページのURLを載せて事業を本格的に動かすなら、独自ドメインが使えて広告が消える、月額千円台の有料プランへ進むのがおすすめです。逆に言えば、月額千円台から、独自ドメインの本格的なホームページが持てる時代になっています。
補助金をあてにしすぎないでください

「補助金で無料で作れる」は、実は要注意です。
「補助金を使えばホームページを実質無料で作れる」と期待される方が多いのですが、ここには注意が必要です。
有名な「小規模事業者持続化補助金」では、ホームページ関連の費用に使えるのは申請額全体の4分の1までと決められています。たとえば上限50万円の枠で申請しても、ホームページに充てられるのは最大12.5万円ほどです。ホームページ単体での申請はできず、チラシ作成や設備投資など、ほかの取り組みと組み合わせる必要があります。
また、私が拠点を置く千葉市の「千葉市創業支援補助金」では、ホームページなどの広報費用は対象外と決められています。地域の補助金は名前から使いみちを推測すると思わぬ誤算につながりますので、必ず窓口で確認してください。
おすすめの進め方は、まず月額千円台の自己負担で小さくホームページを自分で作って始めること。そのうえで、事業が軌道に乗ってから、補助金は本格的な改修や拡張のタイミングで活用する、という二段構えです。
初心者がつまずきやすい3つのこと

最初に知っておくだけで、ぐっとラクになります。
最後に、自分で作るときに多くの方がつまずくポイントをまとめておきます。
ひとつ目は、完璧を目指しすぎて公開できないことです。最初から100点を狙わず、8割の出来でいったん公開し、あとから直していくほうがうまくいきます。
ふたつ目は、公開して満足してしまい、その後の更新が止まることです。ホームページはあくまで集客の「ハブ(中心)」です。検索で見つけてもらうための更新と、SNSで知ってもらう発信の両方を続けることで、少しずつ集客につながっていきます。ひとつの発信先だけに頼る危うさは、SNSだけに頼らない、資産になるWeb集客の作り方でもお話ししています。
みっつ目は、あれもこれもと盛り込んで「何でも屋」になってしまうことです。誰のどんな悩みに応えるのかを絞ったほうが、検索でも選ばれやすくなります。
これらは、知っていれば避けられることばかりです。
まとめ:起業初期は、まず自分で作ってみる

小さく始めて、育てていけば大丈夫です。
最後に、この記事のポイントを振り返ります。
- ホームページは、専門知識がなくても自分で作れます
- 起業初期はサービスが変わりやすいので、自分で更新できる状態が役立ちます
- WordPressなら、ページを増やしながら検索にも強くしていけます
- サーバー・ドメイン・テーマを用意すれば、月額千円台から始められます
- 無料プランや補助金には条件があるので、過度に頼らず小さく始めるのがおすすめです
「やってみたいけれど、ひとりでは不安」という方は、公式LINEでの無料相談からお気軽にご連絡ください。
つまずいたら、一緒に作りましょう

ひとりで悩まず、伴走させてください。
ここまで読んで、「やってみたいけれど、ひとりでは不安」と感じた方もいらっしゃると思います。私も最初はそうでした。
私は、起業初期の方がご自身でWordPressのホームページを作り、運用できるようになるためのマンツーマン個別講座を行っています。サーバーやドメインの取得から、ページ作り、公開後の更新までを、Zoomで一緒に進めていきます。サービスが変わっても自分で対応できる状態を、半年かけて一緒に作っていきます。
「何から始めればいいか分からない」という段階でも大丈夫です。まずは公式LINEから、お気軽にご相談ください。
千葉市を拠点にホームページ制作をしているskymotherが、あなたのはじめの一歩を応援します。


