ホームページは、あなたのビジネスを多くの方に知ってもらうための大切な「顔」です。
そして、完成して終わりではなく、「お知らせ」や「ブログ」「実績紹介」などを更新していくことで、ホームページはさらに価値のあるものへと育っていきます。新しい情報を発信することは、お客様との繋がりを深め、あなたのビジネスの専門性や信頼性を高める上でとても重要です。
特にWordPress(ワードプレス)などでホームページを運営されている方は、投稿機能を活用して積極的に情報を発信することが、ホームページを「生きている状態」に保つために非常に有効です。
定期的に更新することで、あなたのビジネスに関心を持つお客様にとって、そして後ほど詳しく説明する「検索エンジン」にとっても、あなたのホームページが好まれやすくなるというメリットがあります。
今回は、そうした情報発信を行う際に、実はとても大切なのに意外と知られていない「見出しタグ」について、ホームページ作成や運用が初めての方にも分かりやすく解説します。この見出しタグを適切に使えるようになると、あなたのホームページのコンテンツ(記事など)の内容が、読み手のお客様により一層伝わりやすくなりますよ。
見出しタグって、一体なに?
まず、「見出しタグ」と聞いて、馴染みがないと感じる方もいるかもしれませんね。
見出しタグとは、ホームページの文章を書くときに使う「この部分は大事な区切りですよ」という情報をコンピューターに伝えるための、HTMLという言語で定められた特別な記号(タグ)の一種です。文章の中で、ページの主題や、章、節などのまとまりを示すタイトルとして使用します。
見出しタグは「本の目次」と同じ役割を果たします
見出しタグが持つ役割を具体的にイメージしてもらうために、「本」を例にご説明します。
あなたが本を読む際、最初に「目次」を確認したり、ページをめくって「章のタイトル」や「節のタイトル」を見たりしますよね。目次やこうしたタイトルがあることで、
- この本全体がどのようなテーマで書かれているのか?
- 自分が知りたい情報はどこに載っているのか?
- この章ではどのような内容が進むのか?
といったことが、全体を詳しく読まずとも、すぐに把握できます。
ホームページにおける見出しタグも、まさにこの本の「目次」や「章立て」のような役割を担っています。
あなたのホームページの各ページ(特にブログ記事など)に、分かりやすい道しるべを作ってくれるもの、それが「見出しタグ」です。
さまざまな見出しタグの種類について
見出しタグには、文章内での重要度や階層に応じて、いくつかの種類が定められています。数字が小さいタグほど、より重要で大きな見出しとして扱われます。
- <h1> (エイチワン): 最も大きく、そのページ全体で一番伝えたいテーマを示す見出しです。例えるなら、本の「タイトル」にあたります。ブログ記事であれば、記事の一番大きなタイトルに該当します。原則として、1つのページには必ず1つだけ使用します。
- <h2> (エイチツー): <h1>の次に重要な見出しです。本の「章のタイトル」のように、ページの中で大きな区切りとなるセクションのタイトルに使用します。
- <h3> (エイチスリー): <h2>の次に位置する見出しです。<h2>で区切った大きなセクションを、さらに細かく分類した「節のタイトル」などに使用します。
- <h4>、<h5>、<h6>: これらのタグは、さらに細かい階層の見出しとして使用できます。文章が非常に長い場合などに役立ちますが、一般的なブログ記事などでは、<h1>、<h2>、<h3>の3つを適切に使い分けることができれば、十分なケースが多くあります。
これらのタグを正しい順番で使用することで、あなたのホームページのコンテンツ構造が明確になり、ご覧になるお客様にとって非常に読みやすくなります。
見出しタグがコンテンツ作成において重要な理由【2つの大きな利点】
「文章をただ区切るために見出しタグを使うことが、なぜそんなに重要なのか?」と感じるかもしれません。実は、この見出しタグは、ホームページで発信した情報がより多くの方に届くための、非常に強力なサポーターとなってくれます。それには主に2つの大きな理由があります。
利点1:ホームページを見てくれるお客様にとって「分かりやすい」からです
これは先ほどご説明した「本の目次」の例にも通じる点です。ホームページに訪問したお客様は、ページの隅々までじっくりと読み込むとは限りません。多くの場合、見出しをざっと目で追って、自分が求めている情報がどこに書かれているのかを探します。
見出しタグが適切に設定されていれば、お客様は
- ページ全体や記事全体の概要を素早く把握できる
- 関心のある部分の見出しを見つけて、すぐにその内容に進める
- 文章のまとまりが明確なため、情報を効率的に得られる
といったメリットがあります。つまり、見出しタグは訪問するお客様にとって「使いやすい」「親切な」ホームページ、そして記事を作成するための、非常に大切な配慮と言えます。
お客様にとって分かりやすいホームページは、良い印象を与え、あなたのビジネスへの信頼感を高め、問い合わせや依頼に繋がりやすくなります。
利点2:「検索エンジン」にコンテンツの内容を正確に理解してもらいやすくなるからです
これが、もう一つ、そして非常に重要なポイントです。
「検索エンジン」って何?
「検索エンジン」とは、Google(グーグル)やYahoo!(ヤフー)といったサービスのことです。皆様がインターネットで何か情報を検索する際に、日々使っているシステムです。
検索エンジンは、インターネット上に存在する膨大な数のホームページの情報を収集・整理し(この工程を「インデックス」と呼びます)、あなたが検索窓に入力したキーワード(例:「(あなたのサービス名) 選び方」「個人事業主 ブログ 集客」など)に最も関連性が高く、役に立つであろうと思われるホームページを、独自の評価基準に基づいて判断し、検索結果の一覧として表示しています。
見出しタグが検索エンジンにどのように役立つのか?
検索エンジンは非常に賢いプログラムですが、人間のように文章の微妙なニュアンスや背景まで完全に理解できるわけではありません。そこで、見出しタグは、検索エンジンがあなたのホームページや記事の内容、特に「何について書かれているのか」「どのような構成になっているのか」を把握するための、非常に重要な手がかりとなります。
見出しタグが正しく使われていると、検索エンジンは
- 「このページ全体の主題(<h1>)は〇〇に関するものだな」
- 「この大きなセクション(<h2>)では△△について詳細に説明しているな」
- 「この部分(<h3>)ではさらに細かい□□の解説をしているんだな」
といったように、コンテンツの構造とテーマをより正確に理解しやすくなります。
検索エンジンがあなたのホームページや記事の内容を深く理解できるということは、「このページは、特定のキーワードで調べたユーザーにとって、きっと価値のある情報を提供しているだろう!」と判断されやすくなることに繋がります。
その結果、あなたのビジネスに関連するキーワードで検索が行われた際に、あなたのホームページや記事が検索結果の上位に表示される可能性が高まります。これが、ホームページに多くのアクセスを集め、集客に繋げるために非常に大切な取り組みである「SEO(検索エンジン最適化)」というものの一部です。
このように、見出しタグを適切に使用することは、ホームページで発信する情報を「見てくれるお客様」と「検索エンジン」の両方にとって、より分かりやすく、見つけやすくするための、非常に効果的な方法なのです。
これは、個人事業主の皆様がオンラインで認知度を高め、ビジネスを拡大していく上で欠かせない基礎となります。
見出しタグを使用する際に守ってほしい5つのルール
見出しタグの効果を最大限に引き出し、コンテンツをより魅力的なものにするために、いくつか簡単なルールを意識して使うことをおすすめします。
1:使う順番(階層)を守る(<h1> → <h2> → <h3>…)
本の目次を作成するように、大きなまとまりから小さなまとまりへと、数字の小さいタグから順番に階層を守って使うのが基本です。
例えば、<h1>の次にいきなり<h3>を使ったり、<h2>の中に<h1>を含めたりすると、文章の構造がおかしくなり、お客様にも検索エンジンにも分かりにくくなってしまいます
- <h1>:ページの一番大きなタイトル
- <h2>:大きな章やセクションのタイトル
- <h3>:章やセクションの中の細かい区切り(節など)のタイトル
- <h4>以下:さらに細かい区切り
2:デザインの目的だけで使わない
「この部分の文字を太く大きくして目立たせたい」というような、見た目を整えるため『だけ』に見出しタグを使うことは避けてください。
見出しタグは、あくまで「この部分はこういう内容ですよ」と文章の意味的な構造を示すためのものです。文字の大きさや色、太さなどのデザインは、CSS(カスケーディング・スタイル・シート)という別の仕組みで調整するのが適切な方法です。
3:キーワードを不自然に詰め込みすぎない
「検索エンジンからの評価を高めたい」という気持ちから、見出しにたくさんのキーワードを無理やり詰め込むことは逆効果となります。
読むお客様にとって不自然で分かりにくい見出しになってしまうだけでなく、検索エンジンからも不自然な記述と判断される可能性があります。キーワードを含める際は、見出しの文章が自然で、お客様が内容を理解しやすい形になっているかを最優先に考えましょう。
4:<h1>タグは1つのページに1度だけ使う
先ほども触れましたが、<h1>はそのページの「顔」、最も重要なテーマを示すタグです。そのため、原則として、1つのページの中に<h1>タグは1つだけ使用してください。複数の<h1>が存在すると、ページの主題が曖昧になり、検索エンジンやお客様が混乱する原因となります。
5:<h2>以下の見出しタグは何度でも使用可能
<h1>タグとは異なり、<h2>、<h3>、<h4>などの見出しタグは、1つのページの中で文章の区切りに合わせて、何度でも自由に使用することができます。
ただし、あまりに細かく区切りすぎると、逆に全体の流れが分かりにくくなることもあるので、コンテンツの内容に合わせて適切に使い分けられるよう心がけましょう。
実際にブログ記事などを書く際に、見出しをどのように活用すれば良いか?
それでは、実際にホームページの「お知らせ」やブログ記事などを書く際に、見出しタグをどのように活用すれば効果的なコンテンツになるのか、具体的な手順を3つご紹介します。
1:書く内容を整理し、まず「見出しの構成案」を作る
文章を書き始める前に、「この記事で何を伝えたいのか」「伝える情報をどのような順番で並べると、読むお客様に分かりやすいか」を整理しましょう。そして、その情報や話の流れに合わせて、まずは見出しの骨組み(アウトライン)を作ります。
例:「あなたのサービスの選び方」というテーマで記事を書く場合
- <h1>:【専門家が解説】あなたのビジネスに最適な〇〇(サービス名)の選び方
- <h2>:〇〇(サービス名)を選ぶ際に失敗しないためのチェックポイント
- <h3>:ポイント1:△△の条件を確認する
- <h3>:ポイント2:料金体系を比較する
- <h2>:よくある疑問と回答
- <h3>:Q1:納期はどのくらいかかりますか?
- <h3>:Q2:依頼する上での注意点はありますか?
- <h2>:まとめ:最適な〇〇を選んでビジネスを加速させましょう このように、最初に大まかな「目次」を作るイメージで構成案を練ることが、論理的で分かりやすい記事を作成する上で大変有効です。
2:見出しを読むだけで、その先にどのような内容が書かれているか伝わるように工夫する
それぞれの見出しは、その直後に続く文章の内容を正確かつ分かりやすく表している必要です。お客様が見出しを見ただけで「あ、ここには、〇〇に関する詳細が書かれているんだな」と具体的に理解できるよう、簡潔かつ内容が伝わる言葉を選んでください。曖昧な表現や、実際の文章の内容とズレている見出しは避けるべきです。
3:見出しに、検索されそうな「キーワード」を自然な形で含める
検索エンジンからあなたの記事を見つけてもらいやすくするために、そして読むお客様にも「この記事は自分が求めている情報が載っていそうだ」と判断してもらうために、見出しに関連性の高いキーワードを含めることが効果的です。
例えば「〇〇(サービス名) 選び方」「個人事業主」「集客」「ブログ」といった、あなたの記事を読みたい人が検索しそうな言葉を、見出しの文章の中に自然な形で組み込んでみましょう。ただし、前述の通り、キーワードを無理やり詰め込みすぎることは避けてください。
まとめ:見出しタグをマスターして、お客様と検索エンジンに「伝わる」コンテンツを!
今回は、ホームページ、特に「お知らせ」やブログ記事などのコンテンツを作成する上で非常に重要な「見出しタグ」について、その役割や効果的な使い方を個人事業主の皆様に向けて解説しました。
見出しタグを正しく理解し、活用することは、
- ホームページや記事を見てくれるお客様が、内容を快適に理解し、ストレスなく読み進められるようになる
- 「検索エンジン」が、あなたのコンテンツの内容や構造を正確に把握し、検索結果で表示されやすくなる(集客に繋がるSEO効果が期待できる)
という、二重のメリットをもたらします。これは、個人事業主の皆様がビジネスを拡大していく上で非常に強力な武器となります。
覚えるべきルールはいくつかありますが、基本は「本の目次を作るイメージで、文章の構造を分かりやすく整理する」という点です。
- 見出しタグは文章の区切りやタイトルを示すもの
- <h1>から順番に、階層を守って使うことが基本
- 見た目の装飾ではなく、内容の重要度で使い分ける
- <h1>は1ページに1回、<h2>以下の見出しは複数回使用可能
- 見出しを読むだけで、その後の内容がおおよそ伝わるように工夫する
これらのポイントを意識していただくことで、あなたのホームページで発信する情報が、より多くのお客様に届き、役立つものとなるはずです。ぜひ、日々の情報発信にお役立てください。
ホームページ制作や情報発信にお悩みの個人事業主様へ
「見出しタグのことは分かったけれど、実際に自分のホームページでどう設定すれば良いのだろう?」「これからブログを始めたいけれど、どんなことを書けば集客に繋がるの?」
もしそのようなお悩みをお持ちでしたら、どうぞご安心ください。skymotherは、個人事業主の皆様がホームページを通じてビジネスを成功させるためのサポートをしています。
見出しタグの適切な設定はもちろん、お客様に響くコンテンツの企画・作成方法など、ホームページ運用に関する専門的な知識と経験を活かし、皆様の「伝わるサイト」作り、そして情報発信をお手伝いいたします。
どのような些細なご相談でも結構です。「まずは話を聞いてみたい」という方も、どうぞご遠慮なくお問い合わせください。あなたのビジネスの目的や状況に合わせた最適なサポートプランをご提案させていただきます。