こんにちは!千葉市稲毛区で、お客様に寄り添うホームページ制作を行っているskymotherです。

ホームページ作りを始めると「サブドメイン」や「サブディレクトリ」といった、少し難しそうな言葉に出会うことがありますよね。「何が違うの?」「どっちを選べばいいの?」と、戸惑ってしまう方も少なくないのではないでしょうか。

実は、私もホームページ制作を学び始めた頃は、この違いがよく分からず悩んだ経験があります。

ですが、その疑問にお答えする前に、今回はもっと大切で、すべての基本となるお話をさせてください。それは、あなたのウェブサイトを将来にわたって輝かせるための「一番最初のステップ」についてです。

この記事を読み終える頃には、専門用語への不安が解消されるだけでなく、ご自身のウェブサイトを資産として着実に育てていくための、確かな知識が身についていることでしょう。

まずはここから!ウェブサイトは「持ち家」にすることが成功の第一歩

サブドメインやサブディレクトリは、言ってみれば「お家の間取り」の話なんです。
でも、どんな間取りにするか考える前に、まずはお家を建てるための、あなただけの「土地」が必要ですよね。
ウェブサイトもそれと全く同じなんですよ。

なぜ「独自ドメイン」が重要なのか?

ウェブサイトにおける「あなただけの土地」、それが「独自ドメイン」です。

例えば、当サイトの「kigyo-skymother.site」のように、世界に一つしかない、あなたやあなたの会社だけのオリジナルの住所。これが独自ドメインにあたります。

一度この「土地」を自分名義で所有してしまえば、その上にどんな立派なウェブサイト(お家)を建てても、将来リフォームや建て替えをしても、その住所はずっとあなたのものです。

お客様やファンが、あなたのサイトを見失うことはありません。検索エンジンからの評価も、このドメインに少しずつ蓄積されていきます。まさに、ウェブサイトはインターネット上の「資産」そのものなのです。

ビジネスとして長くウェブサイトを運営していくなら、この独自ドメインの取得は、何よりも先に考えるべき最も重要なステップと言えるでしょう。

無料サービスは「賃貸」と同じ?そのリスクとは

「無料のブログサービスとかだと、URLが ●●.blog.jp みたいになるけど、あれとは違うの?」というご質問をよくいただきます。
はい、それこそが「持ち家(独自ドメイン)」と「賃貸(無料サービスなど)」の決定的な違いです。

無料ブログサービスなどで提供されるURLは、例えるなら「アパートの一室」や「ショッピングモールの一角を間借りしているお店」のようなものです。手軽に始められるメリットはありますが、いくつかのリスクや制約が伴うことを理解しておく必要があります。

  • 運営会社のルールに従う必要がある
    大家さんである運営会社の規約変更によって、突然広告の表示が増えたり、商用利用が制限されたりする可能性があります。
  • サービス終了のリスクがある
    万が一、運営会社がサービスの提供を終了してしまったら、あなたのお店やブログも一緒になくなってしまいます。せっかく書いた記事や築き上げたファンとの繋がりも、すべて失ってしまうことになりかねません。
  • デザインや機能の自由度が低い
    決められたテンプレートの中からしかデザインを選べなかったり、使いたい機能が追加できなかったりと、カスタマイズの自由度は低い場合が多いです。
  • SEOで不利になることがある
    検索エンジンからの評価が、あなた自身のサイトではなく、大元のサービス(blog.jp など)に蓄積されてしまうため、独自ドメインに比べて検索結果で上位表示されにくい傾向がみられます。

SEO(エスイーオー)」:これは「Search Engine Optimization」の略で、日本語では「検索エンジン最適化」と呼ばれます。簡単に言うと、GoogleやYahoo!などで検索した時に、あなたのサイトが検索結果のなるべく上の方に表示されるように工夫することです。上位に表示されるほど、サイトを見に来てくれる人が増える効果が期待できます。

だからこそ、ご自身のビジネスや活動を本気で発信していきたいなら、最初に「独自ドメイン」という自分だけの土地を手に入れることを、強くおすすめしています。

本題!サブディレクトリとサブドメインの違いを徹底解説

さて、あなただけの素敵な土地(独自ドメイン)を手に入れたとしましょう。ここからがいよいよ本題です。
その土地の上に建てたお家(ウェブサイト)に、ブログやお知らせといった新しい情報を追加していく際、どんな「間取り」にするか。
ここで登場するのが「サブディレクトリ」と「サブドメイン」なのです。

サブディレクトリ:「メインの家の中に部屋を増やす」イメージ

サブディレクトリは、あなたのウェブサイトのURLの後ろに / (スラッシュ)で区切って文字列を追加する形式です。

  • URLの例: kigyo-skymother.site/blog や kigyo-skymother.site/shop

これは、「メインの家の中に、新しい部屋を作ること」をイメージしていただくと分かりやすいです。「ブログ」という名前の書斎や、「ショップ」という名前の販売スペースを、メインの家の中に設ける感覚ですね。

サブディレクトリのメリット

  • サイト全体の評価を高めやすい
    新しく作った部屋(例: ブログ)の評判が良ければ、それが「家全体」の評価アップに直接つながりやすいと言われています。メインサイトが持つ検索エンジンからの評価(ドメインパワー)を、新しいページも引き継ぐことができるため、SEOの観点から非常に有利と期待できます。
  • 管理がしやすい
    家全体の管理は一括で行えますよね。ウェブサイトも同様に、一つのシステム(例えばWordPressなど)でまとめて管理できるので、更新の手間やコストを抑えやすいです。
  • 訪問者がサイト構造を理解しやすい
    kigyo-skymother.siteというサイトの中の /blog というページ、という階層構造がURLから直感的に分かるため、ユーザーにとっても分かりやすい構成です。

サブディレクトリのデメリット

  • デザインやシステムがメインサイトに依存する
    基本的にはメインの家と同じデザインやシステムを使うことになるため、全く違う雰囲気のページを作りたい場合には不向きなことがあります。

サブドメイン:「同じ敷地に離れや別館を建てる」イメージ

サブドメインは、あなたのウェブサイトのURLの前に . (ドット)で区切って文字列を追加する形式です。

  • URLの例: blog.kigyo-skymother.site や store.kigyo-skymother.site

これは、「同じ敷地の中に、メインの家とは別の独立した『離れ』や『別館』を建てること」を想像してみてください。メインの家とは完全に別の建物として存在するイメージです。

サブドメインのメリット

  • 設計の自由度が非常に高い
    離れや別館なので、メインの家とは全く違うデザインやシステムを導入できます。例えば、メインサイトはWordPressで作り、オンラインストアは外部のネットショップサービスを利用する、といった使い分けが可能です。
  • ブランドや目的を明確に分けられる
    コーポレートサイトと採用サイト、情報発信メディアとECサイトなど、ターゲットや目的が大きく異なるコンテンツを運営したい場合に、ブランドイメージを明確に分離することができます。

サブドメインのデメリット

  • SEOの評価が分散する可能性がある
    検索エンジンは、「離れ」をメインの家とは別の家(ウェブサイト)として見なすことがあります。そのため、メインの家が持つ良い評価を受け継ぎにくく、集客面ではゼロからのスタートに近くなる可能性があります。
  • 管理の手間とコストが増える
    メインの家と離れは別の建物なので、管理も別々になることが多く、手間や維持コストが増える傾向にあります。例えば、セキュリティ対策のためのSSL証明書も、それぞれで取得・設定が必要になる場合があります。

あなたはどっちを選ぶべき?ケース別のおすすめ

それぞれの特徴が分かると、今度は「結局、自分の場合はどっちがいいの?」と迷いますよね。
結論から言うと、ほとんどのケースでは「サブディレクトリ」がおすすめです。でも、もちろん目的によってはサブドメインが有効な場合もありますよ。

ほとんどの場合は「サブディレクトリ」がおすすめ

これからウェブサイトを立ち上げる個人事業主の方、中小企業のコーポレートサイト、サービスを紹介するサイトやブログ(オウンドメディア)を運営したい場合などは、迷わず「サブディレクトリ」を選ぶことをおすすめします。

  • 企業のコーポレートサイト内の「お知らせ」 (kigyo-skymother.site/news)
  • サービスサイト内の「ブログ」 (kigyo-skymother.site/blog)
  • オンラインショップ内の「特集記事」 (kigyo-skymother.site/feature)

これらのように、メインとなるサイトと関連性の高いコンテンツを追加していく場合は、サブディレクトリでサイト全体の情報を充実させていくのが、ウェブサイトの価値を着実に高めていくための王道と言えるでしょう。

「サブドメイン」を検討する特別なケース

一方で、以下のように明確な目的がある場合には、サブドメインの利用が効果的です。

  • メインサイトとブランドを明確に分けたい場合
    例:コーポレートサイト (kigyo-skymother.site) とは別に、全く雰囲気の違う採用専門サイト (recruit.kigyo-skymother.site) を立ち上げる。
  • 多言語サイトを運営する場合
    例:日本語サイト (kigyo-skymother.site) とは別に、英語圏向けのサイト (en.kigyo-skymother.site) を構築する。
  • 外部のシステムを利用する場合
    例:メインサイト (kigyo-skymother.site) とは別に、外部のASPサービスを利用してオンラインストア (store.kigyo-skymother.site) を運営する。

ASP(エーエスピー)」:「Application Service Provider」の略です。少し難しい言葉ですが、「インターネットを通じて提供される便利なサービス」と考えると分かりやすいです。例えば、専門知識がなくてもすぐに高機能なネットショップを開設できるサービスや、予約システムなどがこれにあたります。こういった外部のサービスを自分のサイトに組み込む際に、サブドメインが使われることがあります。

サブドメインは、メインサイトとは独立した一つのサイトを運営するという意識が必要です。しっかりとした戦略と目的がある場合に選択するのが良いでしょう。

まとめ

「サブドメインとサブディレクトリって何?」という疑問は解消されたでしょうか。この二つはウェブサイトの「間取り」を決めるための選択肢です。

しかし、そのお話の前に、まずは「独自ドメイン」という、あなただけの「土地」を持つことが、ウェブサイトという大切な資産作りのスタートラインになるということを、ぜひ覚えておいてください。

今回の内容を簡単にまとめます。

特徴サブディレクトリサブドメイン
URLの例kigyo-skymother.site/blogblog.kigyo-skymother.site
お家の例え「家の中の部屋」「敷地内の離れ」
考え方サイト全体を「統合」する目的ごとに「分離」する
SEOへの影響サイト全体の評価を高めやすい評価が分散する可能性がある
管理のしやすさシンプルで簡単少し複雑になることも
おすすめなのはほとんどの初心者の方、ブログ、企業のサイトブランドを分けたいなど明確な目的がある場合

まずは、あなたのメインとなる素敵なお家(独自ドメインのサイト)を建て、その中にブログやお知らせといったたくさんの魅力的な部屋(サブディレクトリ)を作っていく。これが、ウェブサイトを大切に育て、ビジネスを成功に導くための、最も安全で確実な方法の一つです。

skymotherは、ただホームページという「箱」を作るのではなく、お客様が安心して「土地」を選び、将来を見据えた最適な「間取り」を設計できるよう、一番最初の段階からとことん寄り添う「伴走型」の支援を何よりも大切にしています。

専門用語が多くて不安に感じたり、何から手をつけていいか迷ったりしたら、一人で悩まず、いつでもお気軽にお声がけくださいね。あなたの理想のウェブサイト作りを、心を込めてお手伝いします。