「生成AIを仕事に使ってみたいけれど、チャットに質問して、出てきた答えをコピーするだけで終わっている」。生成AIの活用事例を探している個人事業主の方から、この声をよく聞きます。

私も2年前はその使い方でした。今は、朝の段取りからブログの下書き、打ち合わせの議事録、月末の経理まで、1日の仕事の多くを生成AIと一緒に進めています。

私は千葉市でホームページ制作と運用サポートをしていて、人を雇わずに一人で仕事をしています。だからこそ分かったのは、生成AIは「たまに質問する相手」ではなく「もう一人のスタッフ」として仕事の流れに組み込んだときに、一番効くということです。

この記事は、2026年6月に書いた内容を、9月時点の使い方に更新したものです。個人事業主に生成AIが効く理由、私が実際に任せている7つの仕事、うまくいかなかったこと、そして最初の3手順まで順番にお伝えします。

目次
  1. 個人事業主こそ生成AIが「もう一人のスタッフ」になる3つの理由
    1. 理由1:人を雇わなくても「もう一人分」の作業が進む
    2. 理由2:発信を続けられるので、大手と同じ土俵に立てる
    3. 理由3:自分の知識や経験が「資産」として積み上がる
  2. 私が使っている道具は4つ、役割はこう分けています
  3. 私が実際に行っている生成AI活用7選
    1. 活用1:朝の段取りと「今どこまで進んだか」の管理
    2. 活用2:考えの整理と、別のAIによる第三者チェック
    3. 活用3:調べものと、公式情報との突き合わせ
    4. 活用4:ブログ・SNS・議事録の下書きと、公開前チェック
    5. 活用5:アイキャッチ画像と、動画の下ごしらえ
    6. 活用6:会計ソフトや検索データの画面を開いて行う作業
    7. 活用7:繰り返す作業を「スキル」にして、一言で呼べるようにする
  4. 6月の使い方と、9月の使い方の違い
  5. うまくいかなかったことも書いておきます
    1. 確認していないことを、AIが言い切った
    2. 曜日を1日間違えた
    3. 長い録音の後半が、まるごと消えていた
  6. 個人事業主が生成AIを始める3つの手順
    1. 手順1:毎週繰り返している作業を1つ選ぶ
    2. 手順2:AIに渡す情報を1枚のメモにまとめる
    3. 手順3:出てきた内容を確認して、直したことをルールとして残す
    4. 費用について
  7. 生成AIを仕事で使うときの注意点
    1. 個人情報や機密情報をそのまま入力しない
    2. 削除と送付は、必ず自分で行う
    3. 最新情報と事実は、公式サイトと自分の目で確認する
    4. 自分の判断までAIに任せない
  8. まとめ:生成AIは「もう一人のスタッフ」として仕事の流れに組み込む

個人事業主こそ生成AIが「もう一人のスタッフ」になる3つの理由

生成AIは、大企業よりもむしろ、一人で仕事をしている人にこそ効果が大きい道具です。理由を3つに分けてお伝えします。

理由1:人を雇わなくても「もう一人分」の作業が進む

個人事業主は、調べもの、文章作成、画像作り、経理、ファイル整理まで、すべてを一人でこなしています。生成AIは、そのうちの多くを肩代わりしてくれます。

私の場合、以前なら半日かかっていた下調べや下書きが、数時間で形になるようになりました。スタッフを雇う余裕がなくても、相談相手と作業の担当が一人増えたような状態です。

理由2:発信を続けられるので、大手と同じ土俵に立てる

質の高い記事や画像を数多く作るには、これまでは人手や外注費が必要でした。生成AIを使えば、一人でも一定の量と質を保てます。

検索やSNSで見つけてもらえるかどうかは、発信を続けられるかどうかで変わります。続けられる仕組みを持てることが、個人事業主にとって大きな強みになります。

理由3:自分の知識や経験が「資産」として積み上がる

会話だけで終わるAIの使い方では、毎回ゼロからの説明になります。私は、仕事のルールや過去の資料をObsidian(オブシディアン)という無料のメモアプリに残し、それをAIに読んでもらう形に変えました。

Obsidianの中身と、AIとのつなぎ方は、個人事業主の「Obsidian×Claude Code」活用術で詳しく書いています。

情報を残せば残すほど、次の仕事が楽になります。使うたびに、自分専用の仕事相手へ育っていきます。

一人で全部やっている人ほど、任せられる作業の割合が大きくなります。

私が使っている道具は4つ、役割はこう分けています

私は2026年6月まで、ChatGPT・Claude・Codex(コーデックス)という3つのAIを役割ごとに使い分けていました。7月に、この分け方をやめて、Claude Code(クロード コード)に一本化しています。

理由は、同じルールを2つのAIに向けて2か所に書いていたところ、中身がずれて事故になりかけたからです。今の役割分担は次のとおりです。

道具役割私が任せていること
Claude Code主戦場。相談から作業まで一本化文章の下書き、ファイルの更新、記録、ブラウザを開いて行う作業
Obsidian資料を置く棚お客様ごとの情報、ブログ原稿、議事録、仕事のルール
ChatGPT画像づくりと、別の視点ブログやSNSのアイキャッチ画像、たまに別の意見を聞く
Codex第三者の目(読むだけ)私が「ここは外せない」と思う原稿の監査。ファイルは触らせない

Claude Codeは、Anthropic社のAI「Claude」を、パソコンの中のファイルに直接さわらせるための道具です。公式の説明では、ファイルを読み取り、編集し、コマンドを実行するツールとされていて、ターミナルのほかデスクトップアプリやブラウザでも使えます(概要・Claude Code公式ドキュメント)。

もともとはプログラマー向けの道具です。ただ、私が任せているのは、コードではなく「文章のファイル」の読み書きが中心です。

たとえるなら、Claude Codeは手を動かす担当、Obsidianはその担当が開ける棚、ChatGPTは画像係、Codexは提出前に目を通してもらう外部の人です。

「相談する場所」「作業する担当」「資料を置く棚」を分けると、AIとの仕事は回り始めます。

私が実際に行っている生成AI活用7選

ここからは、2026年9月時点で私が毎日、あるいは毎月任せている仕事です。どれも「私の資料を読ませて、文章のファイルを書かせる」の組み合わせでできています。

活用1:朝の段取りと「今どこまで進んだか」の管理

朝いちばんに「今日の予定は?」と聞きます。Claude Codeは、私の週間予定のファイルと、案件ごとの状態を1行ずつ書いた「司令塔」と名づけたファイルの両方を読んで、今日の打ち合わせと返事待ちの案件を並べて答えます。

作業が終わるたびに、AIが司令塔と「やったことログ」に1行ずつ追記します。翌朝の私は、そのファイルを見るだけで昨日までの続きが分かります。

記録を残すのが一番続かない作業でしたが、AIに任せてから途切れなくなりました。

活用2:考えの整理と、別のAIによる第三者チェック

新しいサービス、ホームページの構成、お客様への提案内容など、一人で考えていると同じところを何度も行き来します。そのようなときは、状況を話して「今迷っている点を整理して」「先に確認したほうがよいことを挙げて」と頼みます。

もう一つ、大きな判断や、お客様に出す原稿では、別のAIに監査を頼んでいます。2026年9月には、お客様の法律に関わるコラムをCodexに読ませ、指摘9点をすべて公式資料で確かめてから反映しました。

同じAIは同じ方向に間違えます。別のAIの目を入れるのは、AIの言いなりにならないための保険です。

最後に決めるのは、あくまでも自分です。

活用3:調べものと、公式情報との突き合わせ

サービスの比較、制度の確認、競合調査、ブログを書く前の情報収集にも使っています。ただし、AIの答えをそのまま信じることはありません。

私は「公式ページを開いて、該当する箇所を引用して」と頼み、料金・法律・手順のような大事な情報は、AIが取ってきた原文と自分の目で突き合わせます。引用が付けられない文は、AIが作った文なので、削るか一般的な言い方に直します。

ブログのキーワード調査では、検索数を調べるツールにAIから直接アクセスさせて、月間の検索数と上位記事の見出しを出してもらっています。

活用4:ブログ・SNS・議事録の下書きと、公開前チェック

お客様のコラムや、この記事のような自分のブログの下書きを書いてもらいます。書く前に、表現のルールと、そのお客様の設定ファイルを読ませます。

書き終わったら、公開前のチェックリストで自己検査をさせています。文字数、使ってはいけない言い回し、リンク先が実際に開くかどうかを、AIが1つずつ確かめて、○×の一覧を私に見せます。

「書いた記憶」で○を付けないように、○には本文の該当箇所の引用を添えさせています。

打ち合わせの録音は、パソコンの中で動く文字起こしソフトで文字にして、それをAIに読ませて議事録にまとめます。聞き取れなかった人名は「未確認」と印を付けさせます。

AIで書いたブログが検索に出ない原因は、プロが教える「AIブログ」の正解|検索されない5つの原因と対策で扱いました。

活用5:アイキャッチ画像と、動画の下ごしらえ

ブログやnoteのアイキャッチ画像は、ChatGPTに作ってもらっています。使いたい色、雰囲気、入れる文字、余白の取り方を指示文にしておき、記事ごとに貼るだけで作れる形にしています。

生成された画像は、指定していない文字が足されていないか、文字の間違いや不自然な部分がないかを、必ず目で見てから使います。実際に、頼んでいない「初心者さんにもやさしく解説!」という帯が勝手に入っていたことが2回ありました。

動画は、お客様との対談を切り出した短い動画を、編集ソフトの組み立てまでAIに任せています。画面を操作させる形で進め、書き出しと納品の前だけ私が確認します。

活用6:会計ソフトや検索データの画面を開いて行う作業

2026年の秋からは、AIに私のブラウザを開かせて作業する場面が増えました。Claude Codeには、ログイン済みのChromeに接続してページを読み、フォームに入力する機能があります(Chrome で Claude Code を使用する・Claude Code公式ドキュメント)。

私が任せているのは、会計ソフトの取引一覧を全件読んで重複や科目のばらつきを点検すること、前月の請求書を複製して件名と期日を入れること、検索データを見て前月と比べること、公開した記事が検索に登録されたかを1本ずつ確かめることです。

請求書は「保存の直前で止める」と決めていて、保存と送付は必ず私が自分で行います。記事が検索に出ないときの確かめ方は、ホームページが「検索されない」ときの確認手順と対策にまとめています。

活用7:繰り返す作業を「スキル」にして、一言で呼べるようにする

6月の時点では、繰り返す作業の手順をマニュアルとして残していました。9月には、そのマニュアルを「スキル」という形に変えました。

スキルは、決まった手順・合格の基準・報告の形をひとまとめにした説明書です。「今月の経理お願い」「◯◯さんの請求書作って」「投稿内容作って」のような一言で、AIが該当する手順を読み込んで動き始めます。

今は、経費の相談、月初の経理、月末のホームページ分析、請求書の作成、競合調査、動画の組み立て、SNS投稿の一括作成の7つをスキルにしています。

全部をスキルにはしません。判断が必要なことや、私自身が読んで実行する手順は、ふつうの文書のまま残しています。

共通するのは「AIが書いて、私が読んで決める」の形です。
決める役だけは手放していません。

6月の使い方と、9月の使い方の違い

私の使い方は、この3か月でも変わりました。一番変わったのは「AIを分けて使う」から「一本化して、確認の仕組みを増やす」への転換です。

2026年6月2026年9月
ChatGPT・Claude・Codexを役割で使い分けるClaude Codeに一本化し、Codexは第三者の目だけに使う
AIに文章を提案してもらい、自分で貼るAIがファイルを更新し、記録まで残す
繰り返す作業はマニュアルに残すマニュアルを「スキル」にして一言で呼ぶ
検索データや会計ソフトは自分で開くAIがブラウザを開いて点検し、保存前で止める
ルールを本文に書いておくルールをチェックリストにして、○×を付けさせる

生成AIそのものが便利になったことも大きいです。ただ、それ以上に効いたのは、「情報を残して次につなげる」考え方と、「AIの仕事を確かめる仕組み」の2つでした。

うまくいかなかったことも書いておきます

便利な話だけ書くと、実際より楽に見えます。ここは正直に書きます。

確認していないことを、AIが言い切った

お客様のサイトの引っ越しに関わる相談で、AIが作業の順番や期限を、確かめないまま断定して答えたことがありました。私がそのまま信じていたら、お客様に間違った案内をするところでした。

この出来事のあと、「確認していないことを断定形で答えない。未確認なら未確認と書く」というルールを、AIが毎回読む説明書の最上位に足しました。

今は、根拠のない話には「推測」「未確認」と印が付いて返ってきます。

曜日を1日間違えた

9月の予定を書き写してもらったとき、火曜日の予定が「月曜」と書かれていました。前の行の曜日を引きずったようです。

直したのは「曜日を書く前に、必ずカレンダーで照合する」というルールを足すことでした。人間なら当たり前の確かめ方でも、AIには言葉にして渡す必要があります。

長い録音の後半が、まるごと消えていた

89分の打ち合わせを文字起こししたとき、44分以降が同じ一文の繰り返しになっていて、後半がそっくり抜けていました。AIはそれを「雑談の聞き間違い」と報告してきました。

今は、30分を超える録音は10分ずつに分けて処理し、行数を数えて抜けがないかを確かめてから保存しています。「出てこない」は「話していない」ではない、という教訓です。

失敗のたびにルールが1行増えます。
その積み重ねが、自分専用のAIに育っていきます。

個人事業主が生成AIを始める3つの手順

最初から私のような仕組みを作る必要はありません。私も、最初はチャットに質問するだけでした。

手順1:毎週繰り返している作業を1つ選ぶ

メールの下書き、SNSのネタ出し、打ち合わせメモの整理など、毎週行っている作業を1つ選びます。仕事全体をいきなり任せようとしないことが、続けるコツです。

手順2:AIに渡す情報を1枚のメモにまとめる

誰に向けた仕事なのか、どのような言葉を使いたいのか、何をしてはいけないのかを書きます。最初はメモ1枚で構いません。

情報が足りなければ、AIに「この作業をするために必要な質問をして」と頼む方法もあります。

手順3:出てきた内容を確認して、直したことをルールとして残す

AIが作った文章や資料は、自分で確認します。直した部分は「次回から守ってほしいこと」として、手順2のメモに1行足します。

この積み重ねで、同じ修正を繰り返すことが減っていきます。私のルールも、ほとんどが失敗のあとに足した1行です。

費用について

Obsidianは無料です。公式の案内では、個人でも商用でも無料で使えて、アカウント登録も不要とされています(License overview・Obsidian公式)。

Claude Codeは、Claudeの有料プランが必要です。公式の料金ページでは、Proプラン(2026年9月26日時点で月払い20ドル)からClaude Codeが使えると案内されています(Pricing・Claude公式)。

料金や内容は変わることがあるので、始める前に公式ページで確かめてください。

最初の1枚は「自分の紹介文」で十分です。
AIに渡す材料は、そこから増えていきます。

生成AIを仕事で使うときの注意点

便利になるほど、任せてはいけない部分をはっきりさせる必要があります。私が守っている4つです。

個人情報や機密情報をそのまま入力しない

お客様の氏名、住所、電話番号、契約内容、パスワードなどを、そのまま入力しません。文章の相談をするときは、個人が特定できない表現に置き換えます。

パスワードを保管しているフォルダは、通常の作業では読まない、動かさない、要約しないというルールを、AIの説明書に入れています。

削除と送付は、必ず自分で行う

ファイルを更新できるAIは、ファイルを消すこともできます。削除の前には対象と件数を私に見せて確認を取ること、お客様のフォルダをまとめて消す操作はしないことを決めています。

請求書の保存、メールやLINEの送信も、AIには下書きまでしか任せません。便利さと同じだけ、止める仕組みが要ります。

最新情報と事実は、公式サイトと自分の目で確認する

AIは、古い情報や事実と異なる内容を答えることがあります。料金、法律、制度、開催日、サービス内容は、公式ページと公開日を確認します。

公開する文章、画像、数字、リンク先も、最後は自分で見ます。特にお客様の名前や実績は、AIが推測で補わないように、事実が書かれた資料を先に渡すことが大切です。

自分の判断までAIに任せない

AIは、考えを整理したり、選択肢を出したりできます。しかし、お客様への提案や事業の方針を決めるのは自分です。

「AIがそう言ったから」ではなく、なぜその案を選ぶのかを自分の言葉で説明できる状態にしておきます。

まとめ:生成AIは「もう一人のスタッフ」として仕事の流れに組み込む

  • 人を雇わずに一人で仕事をする個人事業主にとって、生成AIは「もう一人のスタッフ」として働いてくれます
  • 私が任せているのは、朝の段取り、考えの整理と第三者チェック、調べものと突き合わせ、下書きと公開前チェック、画像と動画の下ごしらえ、ブラウザを開いて行う作業、繰り返す作業のスキル化の7つです
  • 6月から9月の変化は、AIの一本化と、AIの仕事を確かめる仕組みを増やしたことです
  • 失敗はありました。そのたびにルールを1行足して、自分専用のAIに育てています
  • 始めるなら、毎週の作業を1つ選び、メモ1枚を渡し、直したことをルールとして残す3手順からです

ホームページの運用も、ブログの更新も、続けるための仕組みがあるかどうかで結果が変わります。ホームページの仕組みそのものから知りたい方は、【個人事業主が最初に知るべき】ホームページのしくみをわかりやすく解説もあわせてお読みください。

「自分の仕事だと、どこからAIに任せられるのか」を相談したい方は、お問い合わせフォームか公式LINEからお気軽にご連絡ください。千葉市を拠点にホームページ制作をしているskymotherが、ホームページの運用とあわせてお手伝いします。

公式LINEお友達登録で
今すぐLINEで特典をもらう
ホームページ集客で必要なセルフチェック25がもらえる!