「ホームページを作りたいけれど、高齢のお客様にも見やすい色がわからない」「介護施設やシニア向けのパンフレットを、もっと読みやすくしたい」と感じている方は少なくありません。
結論からお伝えすると、高齢者が見やすい色は、明度差をはっきりつけた配色を選ぶことが何よりも大切です。
私はもともと看護師・保健師として高齢の方と接してきた経験があり、現在は千葉でホームページ制作のお仕事をしています。日々のデザインの中で感じているのは、配色を整えるだけで「文字が読めない」「ボタンがどこにあるかわからない」という離脱が大きく減るということです。
この記事では、高齢者の視覚特性をもとに、見やすい配色の3つの鉄則と、ホームページにそのまま使えるカラーコードを一覧でご紹介します。
なぜ高齢者向けに「見やすい色」を選ぶ必要があるのか
デザインを考えるうえで、まずターゲットとなるユーザーの特性を理解することが欠かせません。加齢にともない、私たちの目には次のような変化が起こります。
看護師として高齢の方と接してきた経験から、見やすさの大切さを日々実感していました。
視界が黄色みがかって見える(水晶体の黄変化)
目のレンズの役割を果たす「水晶体」は、加齢とともに紫外線などの影響で少しずつ黄色く濁っていきます。これは白内障の症状の一つでもあり、青や紫といった短い波長の光が網膜に届きにくくなります。
その結果、次のような色の組み合わせは見分けがつきにくくなります。
- 白と薄い黄色
- 黒と紺色
- 緑と青
全体的に、薄い黄色のフィルターをかけて世界を見ている状態をイメージするとわかりやすいです。
明暗の差が分かりにくくなる(コントラスト感度の低下)
若い頃にはハッキリと見えていた淡い色同士の組み合わせも、加齢とともに見えにくくなります。たとえば「薄いグレーの背景に白い文字」というデザインは、高齢の方にとってはぼんやりとした印象になり、文字が背景に溶け込んでしまいます。
これらの視覚特性を理解したうえで配色を選ぶことが、伝えたい情報を正確に届け、ユーザーにストレスを与えないホームページ制作の第一歩になります。
高齢者が見やすい色を選ぶ「3つの鉄則」
色選びは難しく感じるかもしれませんが、専門知識がなくても、次の3つの鉄則を守るだけで、誰にとっても見やすく安心感が伝わるデザインになります。
私もデザインを始めた頃、色のコントラストの大切さに気づくまで時間がかかりました。
鉄則1:「文字と背景」ははっきり差をつける
新聞の紙が「白」でインクが「黒」なのは、それが最も読みやすい組み合わせだからです。ホームページもこの考え方が基本で、文字が背景に溶け込まないよう、色の濃淡(明るさの差)をはっきりつけることが大切です。
避けたい組み合わせ
- 薄いグレーの背景に白い文字
- 水色の背景に黄緑色の文字
- 黄色の背景に白い文字
どれも色が似ていて、文字がぼやけて見えにくくなります。
おすすめの組み合わせ
- 白い背景に濃い紺色や黒の文字
- クリーム色の背景にこげ茶色の文字
- 薄い水色の背景に濃い青色の文字
加齢にともなって色の見分けがつきにくくなるため、「これは誰が見てもハッキリ読めるかな?」と自問しながら選ぶことが大切です。背景と文字は、メリハリを意識しましょう。
鉄則2:「全体の色」は目に優しい落ち着いた色を選ぶ
派手な原色や蛍光色ばかりの部屋にいると、目がチカチカして疲れてしまいます。ホームページも同じで、特に高齢の方にとっては、鮮やかすぎる色は目に大きな負担をかけてしまいます。
目指したいのは、カフェや図書館のような、心がホッとする穏やかな空間です。
避けたい色
- ギラギラした赤
- ショッキングピンク
- まぶしい黄色
おすすめの色
- 温かみのあるベージュやクリーム色
- 自然を思わせる若葉のような緑や土のような茶色
- 穏やかな気持ちになる空のような水色
安心感や信頼感が大切な高齢者向けサービスでは、優しい色合いがサービスの温かい印象にも直結します。同じテーマで、サロンや美容系のお店向けの配色はサロンや美容室のホームページにふさわしい配色の選び方で詳しくまとめています。
鉄則3:使う色は「3色」に絞っておしゃれにまとめる
たくさんの色を一度に使うと、ごちゃごちゃしてどこが大事なのかわからなくなります。これは服のコーディネートも、ホームページも同じで、基本は「3色」に絞るとスッキリとまとまります。
- ベースカラー(全体の7割):最も広い面積に使う基本の色(服でいうコートやワンピース)。例:背景の白や薄いベージュ
- メインカラー(全体の2.5割):サイトの主役となる印象的な色(服でいうシャツやスカート)。例:見出しやコンテンツの枠線
- アクセントカラー(全体の0.5割):最も目立たせたい「差し色」(服でいうバッグやスカーフ)。例:「お問い合わせ」ボタンや「重要なお知らせ」
この「差し色」を効果的に使うことで、ユーザーに「ここを見てほしい」というメッセージを自然に伝えられます。配色を3色に絞る基本ルールは、年齢層を問わず効果的です。
高齢者が見やすい色のおすすめ配色パターン3選【カラーコード付き】

ここからは、ホームページや印刷物にそのまま使える具体的なカラーパレットを3つご紹介します。すべて高齢者の視覚特性に配慮した、安心感が伝わる組み合わせです。
高齢の方を想定した配色は、温かみのあるベージュ系が無難で失敗しにくいです。
パターン1:癒やしと温もりを伝える「温かみのあるベージュ」系

柔らかさと家庭的な温もりを感じさせるベージュ(#F5F5DC)は、介護施設や訪問サービスなど、利用者に安心感を伝えたい場合に適しています。
与える印象:安心、温もり、優しさ、穏やかさ
おすすめの組み合わせ
- #A67B5B(ライトブラウン)
- #D3B4AD(ダスティピンク)
- #ADD8E6(ライトブルー)
パターン2:健康と穏やかさを表現する「ペールオリーブ」系

自然や植物を連想させるペールオリーブ(#99B2B7)は、リラックス効果が高く、心と体の健康をテーマにするサービスに合います。
与える印象:自然、健康、リラックス、穏やかさ
おすすめの組み合わせ
- #F5F5F5(クリーミーホワイト)
- #D3D3D3(ライトグレー)
- #E2725B(テラコッタ)
パターン3:上品さと清潔感を演出する「柔らかいラベンダー」系

優しく上品な印象を持つラベンダー(#E6E6FA)は、精神的な安らぎや清潔感を表現するのに合います。特に女性向けのシニアサービスや、質の高いケアを訴求したい場合に向いています。
与える印象:上品、清潔感、癒やし、高貴
おすすめの組み合わせ
- #FFFDD0(クリーム色)
- #D3D3D3(ライトグレー)
- #FADADD(ペールピンク)
まとめ|高齢者が見やすい色は「明度差」と「3色ルール」で決まる
高齢者向けのホームページや印刷物で配色を選ぶ際は、単に「きれいな色」を選ぶのではなく、「ユーザーにどう見えるか」という視点を一番大切にしてください。今日の内容を簡潔に振り返ります。
配色を見直すだけでホームページの印象は大きく変わります。
- 加齢により視界は黄色みがかり、コントラスト感度も下がる
- 「文字と背景はハッキリ差をつける」「目に優しい落ち着いた色を選ぶ」「使う色は3色に絞る」の3鉄則を守る
- ベージュ系・ペールオリーブ系・ラベンダー系のカラーパレットはそのまま流用可能
配色を少し変えるだけで、ユーザーの信頼度は大きく変わり、サービスの魅力がより多くの方に伝わります。
子ども向けやママ世代向けの配色を知りたい方は、子供向けホームページの配色とカラーパレット・ママに選ばれるホームページの配色もあわせてご覧ください。
配色からホームページ制作をご相談したい方へ
「自分のサービスに合う配色がわからない」「すでにあるホームページを、高齢のお客様にも見やすくしたい」という場合は、お気軽にご相談ください。
千葉で活動しているWEBデザイナーとして、ご相談をいつでもお待ちしています。
千葉市を拠点にホームページ制作をしているskymotherでは、配色の選定から制作・運用までトータルでサポートしています。実際のサービスの雰囲気・ターゲットのお客様像・伝えたい印象をうかがったうえで、見やすさと美しさを両立した配色をご提案します。
ご相談・お見積もりはskymotherのホームページよりお気軽にどうぞ。

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